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労務相談室

第1回労務相談室 シフト勤務の設定方法

第 1 回
シフト勤務の設定方法

さて6月4日にジャカルタ州知事より「大規模社会制限の移行期間」における対応が発表さ
れました。会社への出勤は許可されたのですが、いくつか条件を設定されています。そのうち
の一つが「出勤する従業員を2つ以上のシフトに分ける」というものです。ジャカルタ州知事
の説明では、その後発布された規定には記載されていませんが、「勤務時間帯に少なくとも2
時間の差を設ける」と説明しています。製造業では一般的なシフト勤務ですが、非製造業では
シフト勤務を適用されていない会社が多いのではないかと思います。一度に出勤する社員を
50%以下に抑えるためのシフト勤務はどのように設定していけばいいのでしょうか。

週5日勤務の場合は1日の実働時間は最⾧8時間です。ですから通常8時から 12 時までと
13 時から 17 時までの拘束時間9時間、実働時間8時間という勤務体系が一般的です。これを
2シフトに分け、その勤務時間帯を少なくとも2時間の差をつけるとすると、7時から 16 時と
9時から 18 時という2シフトが容易に思いつきます。けれどもここで気を付けなければならな
いことが1つあります。労働法規の中に、「4時間連続勤務した後には少なくとも 30 分の休憩
時間を与えなければならない」という規則があるのです。ですから、休憩時間を全員 12 時から
13 時に合わせてしまうと、7時からの勤務の人は午前中に5時間勤務、9時からの勤務の人は
午後に5時間勤務となってしまい、これは違反となります。ですから7時からの勤務の人は休
憩時間を 11 時からとし、9時からの勤務の人は 13 時からの休憩時間としなければならなくな
ります。
「そんなことをすると全員が一緒に働いている時間は9時から 11 時と 14 時から 16 時の4時
間しかない。会議もやりにくいし、非効率だ。」という声が聞こえてきそうですね。その場合
は小さな休憩時間を間に入れることを検討してみてはいかがでしょうか。上記規定のポイント
は「4 時間連続勤務」です。ですから午前 10 時から 10 分間と午後3時から 10 分間休憩時間を
設定し、昼食時の休憩時間を 40 分にするなどは可能ではないでしょうか。もしくは7時からの
勤務の人は午前中に、9時からの勤務の人は午後に 10 分間の休憩を取り、昼食時の休憩時間を
50 分とするバリエーションも考えられます。
就業状況に適した方法での勤務形態を検討していく必要がありますね

関連法規:2003 年法律第 13 号第 79 条

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